「換気扇のフィルターを掃除する時は…絶対に…フィルターを濡らしてはいけません…絶対にです…」を試した
こんな記事を見かけた。
重曹は油汚れによくきくので大袋を常備しているが、水を使わない方が良いというのは盲点だった。
(いいですか……今…私は……皆さんの心に直接語りかけています…換気扇のフィルターを掃除する時は…絶対に…フィルターを濡らしてはいけません…絶対にです…乾いたフィルターに重曹をこれでもかとまぶして…三時間放置するのです…後はブラシで擦るだけで…綺麗に汚れが落ちます……) pic.twitter.com/qxiAptvmGp
— ろくの中の人改め@らいと (@roku_urokoinko) 2017年3月24日
ちょうど換気扇フィルターが汚れてしまっていたので、試してみることにした。
こういう話題をすると、だいたい正論しかコメントしない人種が来るので、事前に断っておく。
一般家庭で 、換気扇フィルターがホコリと油まみれの状態になるのは、本来はあり得ないことである。
掃除をする・しない以前に、世の中には「不燃布換気扇フィルターカバー」という便利なものが数百円で売られており、それを数ヶ月ごとに張り替えていれば、あのような状態にはならない。はじめから「掃除の回数を減らす」発想を持った方が幸せに生きられる。
と、正論を言えばここで終わりなのだが、当の私は数ヶ月カバーを付けるのを怠って、フィルターに油の膜ができてしまったので、今回掃除をするわけだ。しょぼん。
フィルターに重曹をまんべんなく振りかける。私の家のフィルターは金網方式ではなく、穴の開いたアルミ板が複数重なっている方式なので、当然穴から重曹がガバガバとシンクに落ちる。かなりの重曹を使う。
このまま三時間ほど放置。桜が見頃になった白石区のサイクリングロードへ行き、コメダでまったりして帰ってきた。正しい休日の過ごし方だ。
帰宅後、目の粗いスポンジでフィルターを擦ってみる。たしかに油の膜が重曹の粉とともにボロボロ剥がれていく。
シンクに落ちたやつを拾い集めては、フィルターにかけてまた擦る。落ちる。楽しい。
水を使って重曹をペースト状に練ると、重曹自体の節約にはなるのだが、結局水の膜が油の膜と反発して、重炭酸ナトリウムの分解効果が落ちてしまうのだ。科学的に考えれば至極最もなことである。
熱めのお湯をかけて重曹をきれいに流すと、だいぶきれいになった。
しかし、今後フィルターカバーをかけるなら、もっと掃除した方が良い。重曹だけでは表面のぺったり感は落としきれない。
エコな暮らしが好きな人には怒られそうだが、私はここで改めて中性洗剤で洗う。
最初から中性洗剤を使うとまるで効果がないが、既に重曹で油の膜はなくなっているので、いつもの食器洗いと同じである。
こうして新品同様にフィルターがツルツルになった。
今度はカバーもぴっちりかけて安心。ゴールデンウイーク中のToDoがひとつ片づいた。
重曹は何かと便利である。茶渋やホウロウ鍋の焦げ付きにもきくし、手が荒れない。
容器に入れて靴箱に置いておくとある程度の消臭にもなる。ひっくり返すとたいへんなことになるので、自分を信用していない私はやっていないが…
料理に使えないタイプは数百円で買うことができるので、常備していた方がいいと思う。