よしなしごと - 20130124083300
アルジェリア人質事件。遺族の意思を踏みにじる実名報道を何故報ステはしたのか? – NAVER まとめ
テレビ朝日の軽すぎる勇み足について。
今朝、温泉宿で珍しくめざましテレビを観たら、被害者の名前や家族のインタビューが公開されててびっくりした。
どうも報道ステーションが遺族会に無断で公表したことで、事実上の報道解禁となったようす。
この実名報道規制の件、個人情報はみだりに公開してはならないとか、親族や近所の人の生活に迷惑がかかる状況を回避しなければならないとかの、表面な問題ではないと思う。
少なくとも、めざましでインタビューに答えていた家族・友人のトーンからすると、遺族には
「名前を公開することでテロ対策や政府の安全管理に強く問題定義できる」
と考えている層もいたと思われる(もしくは情報公開に対する意識が薄く、感情的になっていたときに取材に来た記者によって、そういう考えに促された)。
また、選挙直後という背景を見ても、政府の対応(というか政府自体)に対して強い不満を持つ人もいると思われる。
被害者の遺族は今後のために、そういったいろいろな意見をまとめ、遺族会としてしっかり意思統一をはかる必要があるのに、今回の件でそれぞれの遺族が勝手に動き出す流れになってしまった。
取材攻勢による迷惑だけでなく、長期に渡って保護・支援すべき遺族たちに、分裂につながる致命的な妨害を行ったことが、テレビ朝日の「正義感」という薄っぺらい勇み足の最大の罪ではないだろうか。